アサヒビール(旧デザイン)券(平成15年10月) |
1.全体の外観
1)表面 |
真正券○
(表面) |
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真正券は際だった偽造対策が見あたらず、さらに2つの印刷会社が印刷を行っているため、仕様は同じでも2種類の真正券が存在している。その点、鑑定に際しては特に注意を要する。現行券はホログラムなどの対策が施されている。 |
旧デザインの偽造券が最近になって出現する背景としては偽造者が当時の在庫を再流通させたのか、あるいは意図的に旧券偽造を新らたに製造したのか、いずれかであろうと考えられるが、当該偽造券は印刷としては先行偽造券とは仕様が異なっており、新たに印刷したものであると思われる。 |
新偽造×
券
(表面) |
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いわゆる「スーパードライギフト券」は平成9年にも発見されており、旧偽造券では文字の自体などに差異があるものの印刷の出来映えは良好である。 |
旧偽造×
券
(表面) |
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2)裏面 |
真正券○
(裏面) |
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裏面には商品との引き替えにに関する注意点がいろいろ書かれている。字体は明朝体の表記が多いが、偽造券では露光の加減により横画線が消えかけたり、逆に画数の多い字は字画がくっつき塗抹文字状になるなどの傾向が見られる。 |
裏面には引き替えの際の注意点が記してあり、その中で「差額の精算」の5文字は比較的画数が多く、偽造券では不鮮明となっている。
画数の多い文字は、鑑定の眼付けとして適した文字であり、当該偽造券ではやや薄めの濃度で再現されている。
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新偽造×
券
(裏面) |
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バーコード右下にある丸に「T」字は大手印刷会社をT版印刷を意味し、また、「D」字はD日本印刷会社が印刷したこと味している。当該偽造券はD社印刷文を模倣している。
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旧偽造×
券
(裏面) |
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